季節の変わり目になると、なんとなく身体が重い、気分が落ち着かない、朝晩の寒暖差についていけない——そんな変化を感じることはありませんか。
ヨーロッパで古くから暮らしに取り入れられてきた「エルダーフラワー」は、環境の変化でゆらぎやすい時期に親しまれてきたハーブです。
華やかな名前ですが、実は昔から家庭で活用されてきた、とても身近な植物。今回は、エルダーフラワーの特徴と毎日のセルフケアへの取り入れ方をご紹介します。
- エルダーフラワーの特徴と、古くから親しまれてきた理由
- 季節や環境の変化でゆらぐ時期との付き合い方
- 毎日のセルフケアにエルダーフラワーを取り入れる方法
エルダーフラワーとは
ヨーロッパで古くから親しまれてきたハーブ
エルダーフラワーは、ヨーロッパ原産の「セイヨウニワトコ」という樹木に咲く、小さな白い花です。
初夏になると、白い花が傘のようにまとまって咲きます。ヨーロッパではハーブティーのほか、花をシロップに漬けた「エルダーフラワーコーディアル」としても親しまれています。
水や炭酸水で割って飲むコーディアルは、今も季節を楽しむ定番の飲み物です。
エルダーフラワーが特別な場所だけで使われるものではなく、家庭で受け継がれてきたハーブだというのも興味深いところです。
香りと主な成分の特徴
エルダーフラワーは、マスカットを思わせる、甘く爽やかな香りが特徴です。
乾燥した花には、フラボノイドやフェノール酸などの植物由来成分が含まれています。
ちなみに、よく耳にする「エルダーベリー」は同じ植物の果実。花がエルダーフラワー、実がエルダーベリーです。
同じ植物でも使う部分や含まれる成分が異なるため、ハーブとしては区別して考えられています。
季節や環境の変化に寄り添うエルダーフラワー
季節の変わり目に親しまれてきた理由
エルダーフラワーは、ヨーロッパで寒い季節や季節の変わり目に取り入れられてきました。
欧州医薬品庁(EMA)でも、風邪のひき始めに伝統的に使われてきた植物として紹介されています。ただし、これは長年の伝統的な使用に基づくもので、エルダーフラワーが病気を治すという意味ではありません。
大切なのは、調子を崩してから慌てるのではなく、温かい飲み物を飲み、身体を休める時間をつくること。
エルダーフラワーは、そんな昔ながらのセルフケアに寄り添ってきたハーブなのです。
香りを楽しみ、ひと息つく習慣
自律神経は、活動するときに働く交感神経と、休息するときに働く副交感神経がバランスを取りながら、体温や呼吸、消化などを調整しています。
一方、私たちは予定に追われていると、休憩中もスマートフォンを見たり、次の仕事を考えたりしがちです。
そこで取り入れたいのが、香りや味をゆっくり感じる時間です。
エルダーフラワーが直接、自律神経を整えると断定することはできません。しかし、爽やかな香りを楽しみながらひと息つくことは、活動から休息へ気持ちを切り替えるきっかけになります。
「何を飲むか」だけでなく、「立ち止まる時間をつくること」もセルフケアのひとつです。
心と身体がゆらぎやすい生活とは
自律神経は、特別な出来事だけでなく、日常の小さな変化にも影響を受けます。
たとえば、朝晩の気温差、冷房の効いた室内と屋外の往復、睡眠不足、長時間のデスクワークなどです。
忙しい日ほど、自分が緊張していることに気づきにくいもの。疲れているのに頭が休まらない、寝る直前まで考えごとをしてしまうときは、オンとオフの切り替えがうまくできていないサインかもしれません。
まずは一日の中に、数分でも「何もしない時間」をつくってみましょう。
毎日のセルフケアへの取り入れ方
ハーブティーとして楽しむ方法
エルダーフラワーは、乾燥した花にお湯を注ぎ、ハーブティーとして楽しむのが一般的です。
爽やかでクセが少なく、レモンやはちみつともよく合います。温かくして飲むほか、暑い季節には冷やして飲むのもおすすめです。
朝のスタート、仕事の合間、入浴後など、自分が立ち止まりやすい時間を決めておくと、休息の習慣として続けやすくなります。
毎日完璧に続けることよりも、「今日は少し休もう」と気づくための合図にすることが大切です。
取り入れる際に知っておきたい注意点
ハーブティーには、食用として販売されている乾燥エルダーフラワーを使用しましょう。
仕事や家事が終わっても気持ちが切り替わらない、考えごとが続いて落ち着かない。
そんなときは、温かい飲み物をゆっくり味わい、自分のためにひと息つく時間をつくることも大切です。
「ブレス」は、エルダーフラワーをはじめ、米ぬか・大豆発酵物、甜茶、羅漢果を組み合わせたハーブティーです。
やさしい甘さと穏やかな香りで、慌ただしい毎日の中に、気持ちと体をそっとゆるめる時間を届けます。
頑張る時間と休む時間を切り替える、自分を整えるためのリチュアルとして取り入れてみてください。
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同じ植物でも、未熟な実や葉、枝などを自己判断で食べるのは避けてください。庭木や野生の植物をそのまま利用せず、食品用に加工された商品を選ぶと安心です。
妊娠・授乳中の方、通院中の方、薬を服用している方、植物にアレルギーのある方は、取り入れる前に医師や薬剤師へ相談してください。
参考情報
エルダーフラワーの伝統的な利用については、欧州医薬品庁(EMA)のハーブ評価を参考にしています。