食事が「薬」になる~薬膳とは 毎日の食生活に取り入れられるマメ知識。薬膳について解説します。

食事が「薬」になる~薬膳とは

 

中医学の理論に基づき、食べ物が持つといわれる作用を組み合わせた食事のことを「薬膳」いいます。

春夏秋冬、それぞれの季節の特性により、崩れた体の機能を整える食事をとり、常にバランスのとれた体の状態を維持するために薬膳はとても有効です。

最近ではストレスや生活環境により、体のバランスがうまくとれず、不調を感じる人が多い現代人。季節だけではなく、自分の体質を知って自分に合った食材を選ぶことが大切です。

薬膳は中医学が基本

中医学では効果を十分に発揮させるため、体質に合ったものを見極る“ものさし”があり、その“ものさし”をもとに、それぞれに合った食べ物を選びます。独特な理念に基づいて体質を診るオリジナルの“ものさし”が「証(しょう)」と「気・血・水(き・けつ・すい)」です。

それぞれの体質に合った食材を選ぶために、解消したい悩みや不調とは関係のなさそうな部分もとても重要です。

「証(しょう)」とは

症状他覚や所見から双方に関連している症状を総合して得られた状態を「証」といいます。  体質や抵抗力・病気の進行度合いなどを判断し、治療します。

体力や抵抗力が充実している人を「実証(じっしょう)」、体力がなく、弱々しい感じの人を「虚証(きょしょう)」と言います。

人体の構成成分~「気血水」とは

中医学では、人体は陽気である気と陰液である血・水(津液)から成り立っていると言う考えのもと、その3つのバランスが健康維持を左右する要素として重要視します。

PickUp

TOP